障 害 年 金 の 話

― 20歳を迎える皆さんとそのご家族のために ―
 
 

第1章 年金のおおまかな仕組み

 

2.私は何号被保険者?

 「そう言われても、私は国民年金の加入手続きをした覚えもないし、掛け金(保険料)の請求もされたことがない」、とおっしゃる方も少なくないでしょう。

 実は、国民年金の加入者には1号から3号まで3種類あって、保険料の払い方も違っているのです。 

(1)2号被保険者

 

 話の都合上、2号被保険者から説明します。

 2号被保険者とは、厚生年金の加入者本人のことです 。

 

 会社員や公務員の方は、厚生年金に加入すると同時に国民年金にも加入しているのです。 

 

 でも、保険料はどうなっているのでしょうか?

 給与明細を見ても、国民年金保険料という項目は見当たりません。

 実は、2号被保険者の国民年金保険料は、厚生年金全体の大きな財布から一括して国民年金に支払われています。

 

 ですから、皆さんには国民年金保険料を払っているという実感がないのですが、れっきとした国民年金の被保険者なのです。

 

 2階建てに住んでいる人は、国民年金と厚生年金と両方から年金をもらうことができます。 

 

 平屋に住んでいる人は国民年金だけですので、それに比べるとずいぶんお得な感じですが、その分保険料も(給与の額によって変わりますが)国民年金以上に払っておられる方が大半だと思います(雇用主と折半ですが)。

 

(2)3号被保険者

 

 3号被保険者というのは、2号被保険者に扶養されている配偶者のことです。

 分かりやすい例で言えば「サラリーマンの妻(もしくは夫)」です。

 

 この方は、2号被保険者以上に、国民年金の保険料を払っているという実感がありません。

 

 給料からも配偶者分の保険料の天引きはありません。 

 でも、3号被保険者も2号被保険者同様に、それぞれの制度全体の大きな財布から支払われているのです。

 なお、2号被保険者が負担する保険料は、配偶者がいてもいなくても変わりはありません。

 

(3)1号被保険者

 

 これら2号被保険者と3号被保険者、以外の方が1号被保険者です。 

 自営業の方や無職の方、学生の方等が含まれます。

 

 これらの方々は自分で役所に行って手続きをして、口座払いか金融機関の窓口で保険料を払い込まなければなりません。

 
 
     
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