社会福祉法人大阪市手をつなぐ育成会は、知的な障がいのある人たちが必要とされる援助を受けながら地域で当たり前の生活が送れることを願って活動しています。

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事務局だより

9月度会員向け勉強会を開催しました

2018年10月01日 13時00分

 9月20日(木)に『親がもしも・・・の時に』をテーマに中央区支部 支部長 荻野浩代氏をお招きして勉強会を開催しました。

 荻野氏は現在、NPO法人「あったかい手」でケアマネージャー、相談支援専門員として高齢者と障がい者両方の支援に携わり、お独りで40人の方を担当されています。そのうち半数が一人暮らし、知的障がいの方も重度の方から軽度の方まで7名の支援をされているそうです。豊富な経験から、親が亡くなってしまったり、病気になったり、介護が必要になったり・・・そんな「もしもの時」に必要なことや大切なことについて事例を挙げてお話しいただきました。

 まず、準備しておくべきことで「絶対に必要なもの」として①障害福祉サービス受給者証②障がい者手帳(療育手帳)③お金(障害年金等、もしもの時には当面生活するお金が必要)をあげられました。次に、「絶対に必要な人」として①頼りになる相談支援専門員(サービス等利用計画を作成するだけでなく、親身になってよく動いてくれる相談員)②訪問のヘルパーさん(もしもの時、一人になってもグループホームに入るまでは自宅で生活しなければならない)③お金の管理をしてくれる人(あんしんさぽーとや後見人が決まるまで、誰が管理するのかを親が生きているうちに決めておいた方が良い)をあげられました。

 親が元気な時から、なるべくたくさんのサービスを使い、たくさんの人に本人のことを知ってもらうことが大切です。特に、訪問のヘルパーさんの利用や短期入所・グループホームの体験も大いに利用して本人が慣れておくことが大事だと話されました。支援者であり親の立場でもある荻野氏が、いつか来る「もしもの時」に備え、子どもたちが穏やかに暮らせるように、今からできることを考え、実行することです!と話された言葉にはとても説得力がありました。

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