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事務局だより

会員向け学習会(5月)を開催しました

2018年05月21日 17時00分

5月17日(木)に、デンタルサポート株式会社の奥田晋平さんと橋田まゆみさんにお越し頂き、『元気なお口で素敵な笑顔!!』をテーマに勉強会を開催しました。
導入は、口の役割の説明からで、口には「食べる」「息をする」「話す」「表情をつくる」役割があり、口腔内には細菌が700種、2000億個もいるそうです。
この細菌が肺に入ってしまうことが誤嚥性肺炎の原因で、誤嚥性肺炎はがん・循環器病に次いで死亡原因の3位だということです。


誤嚥性肺炎は細菌の除去と機能訓練で予防できるので、定期的な歯科検診を勧められていました。
ハミガキでは、歯ブラシは柄がまっすぐで毛先が平らで毛の柔らかいものが使用しやすく、それを毎月交換することが良いそうです。
ハミガキの支援の際は、ご本人への声かけやマッサージをしてリラックスしてもらってから行うことで緊張がほぐれるそうで、支援する時はご本人と支援者が同じ高さで向かい合って行うことが良いそうです。また、支援者がハミガキの前に口の中を確認することで、口内炎がないかどうかが分かり、食べ物が残っている場所から、どこの機能が低下しているか分かるそうです。
ハミガキのほか、舌や粘膜の清掃についてもお話がありました。口は消化器ですが外部と触れているので清潔を保ちたいもので、口腔ケアでお口を管理し、元気にすることでご飯をしっかり食べられ、好循環につながるとのことでした。


ご飯が食べられなくなると低栄養状態になり、免疫力の低下や脱水症状、筋肉量の低下を引き起こし、筋肉量の低下から噛む力や飲みこむ力の低下につながります。
加齢に伴う口の感覚の低下から、飲み込みの反射が悪くなり、誤嚥の原因になるとのことで、映像を見ながらの説明がありました。
その後、お菓子と水が配られ、舌を動かさずにお菓子が食べられるか・噛まずに食べられるか、また口を閉じずに水が飲めるか・舌を動かさずに水が飲めるか等の実践を行い、嚥下のしくみと誤嚥の種類の説明と誤嚥予防のとろみ剤の紹介がありました。


口の疾患は、全身の疾患につながることもあり、病院へ行けない方には訪問歯科もあるので、定期的な歯科受診を改めて勧められました。
最後に質疑応答の時間がありました。歯ブラシの保管方法の問いには、水で洗って拭いて、立てて早く乾かすことが良く、煮沸消毒をする必要はないとのことでした。また、ハミガキをするタイミングについての問いには、食べ終わってからすぐにした方が良いとのことでした。

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