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2019年03月22日
3月22日(金)に会員交流会として「手作り講習会 レザークラフト」を開催し、革製の小銭入れと蓋付きの名刺ケースを作成しました。
小銭入れは両端にスナップの付いた長方形の革をくるくると折って、三角形にして使用できる可愛らしいものです。工程のポイントは、革をカットした切り口(=コパ)に専用の仕上げ剤を塗って毛羽立ちを滑らかにし、独特の形をした木の棒や帆布で繰り返し磨くことで、ざらざらとした毛羽立ちが無くなって手触りが良くなり光沢が出てきます。
このひと手間が革製品の出来上がりのクオリティに差が出るとのことでした。
名刺ケースの作成では、レザークラフトの手縫いの基本ともいえる「平縫い」の体験をしました。あらかじめ革にあけた針穴に2本の針を使用して規則正しく両側から同時に縫い上げていくと綺麗なステッチが出来ました。革に合わせて好きな色の糸を選び、世界に一つだけの作品が完成しました。
レザークラフトは、オリジナルの作品ができる喜びとともに、打ち込んでいる時間も楽しめる魅力を感じました。
初心者向けに、カット済の革や針が用意されたキットが販売されているそうです。興味を持たれた方は一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
使い込んでいくうちに風合いが変わっていくのも楽しみです。
2019年03月04日
3月2日(土)に港区民センターで開催された「第13回みなとふれあい福祉のひろば」において、大阪市手をつなぐ育成会 太鼓サークル”なかよし応援太鼓”のメンバー20名が参加して舞台発表を行いました。
今年で結成11年目を迎える太鼓サークル”なかよし応援太鼓”は、大阪市手をつなぐ育成会の会員で太鼓に興味のある方を募り、「全員が力を合わせて、楽しく仲良く練習に励む」をモットーに、港育成園で月に一度練習を行っています。
演奏の基本リズムは三三七拍子ですが、舞台発表のためにアレンジを加えたリズムも練習し、メンバーの一致団結により見事に披露できました。
また、秋田民謡の「ドンパン節」は結成当初から継続して練習を重ねた曲目で、今年も客席から大きな拍手をいただきました。
年に一度の「みなとふれあい福祉のひろば」での発表は、太鼓サークル”なかよし応援太鼓”のメンバーが日頃の練習の成果を発揮する場として、大きな目標の一つとなっています。
2019年02月22日
2月21日(木)に『障がいのある人のための計画って何?「大阪市障がい者支援計画・第5期障がい福祉計画・第1期障害児福祉計画」』をテーマに大阪市福祉局 障がい者施策部 障がい福祉課 課長代理 山本勝三氏をお招きして勉強会を開催しました。
計画の位置づけや基本理念等、また、具体的な計画、成果目標等についてご講演いただきました。
主な概要は次のとおりです。
1.計画の位置づけ
・計画策定の背景(大阪市、国、世界の動き)
・大阪市では、障がい者施策を総合的に推進する観点から「大阪市障がい者支援計画・第5期障がい福祉計画・第1期障害児福祉計画」の3つの計画を一体的に策定した。
「大阪市障がい者支援計画」(障害者基本法)
・障がい者施策の基本的な方向性を示すもの
・中長期の計画として、障がい福祉計画等の終期も勘案し、計画期間は6年間(2018年度~2023年度)
「第5期障がい福祉計画」(障害者総合支援法)
・障がい福祉サービス等について、国の基本指針に基づき成果目標を設定するとともに、必要なサービス見込量等を定めるもの
・国の基本指針に基づき、計画は3年間(2018年度~2020年度)
「第1期障がい児福祉計画」(児童福祉法)
・障がい児通所支援等について、国の基本指針に基づき成果目標を設定するとともに、必要なサービス見込量等を定めるもの
・国の基本指針に基づき、計画は3年間(2018年度~2020年度)
2.平成28度大阪市障がい者等基礎調査の主な結果
・障がいや障がいのある人に対する理解の促進とともに、必要な配慮が求められている。
・地域での暮らしを支える相談支援体制の充実が求められている。
・本人の意向を十分に尊重しながら、地域移行の取組を進めていく必要がある。
3.計画策定で考慮したこと
・法改正や条例改正などの状況の変化を計画に盛り込んだ。
・国の基本指針の見直しを踏まえ、次期計画の成果目標を設定した。
・平成28年度に実施した大阪市障がい者等基礎調査の主な結果を踏まえて次期計画を策定した。
4.基本理念・基本方針
・障害者基本法の基本理念にのっとり、これまでの取組や障害者差別解消法等の趣旨を踏まえ、3つの基本方針を引き継いでいく
・また、6つの計画推進の基本的な方策に沿って施策を推進していく
障害者基本法の基本理念
障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現を目指す。
基本方針
(1)個人としての尊重
(2)社会参加の機会の確保
(3)地域での自立生活の推進
計画推進の基本的な方策
1 生活支援のための地域づくり
2 ライフステージに沿った支援
3 多様なニーズに対応した支援
4 差別解消及び権利擁護の取組の推進
5 支援の担い手の資質の向上
6 調査研修の推進
5.障がい者支援計画
第1章 共に支え合って暮らすために
第2章 地域での暮らしを支えるために
第3章 地域生活への移行
第4章 地域で学び・働くために
第5章 住みよい環境づくりのために
第6章 地域で安心して暮らすために
6.障がい福祉計画・障がい児福祉計画 ※目標年度2020年度
(1)成果目標
1 施設入所者の地域移行
2 精神障がいにも対応した地域包括ケアシステムの構築
3 福祉施設からの一般就労
4 地域生活支援拠点等の整備
5 障がい児支援の提供体制の整備等
(2)主な障がい福祉サービス
・訪問系サービス
・通所系サービス
・居住系サービス
2019年01月28日
今年も1月26日(土)13時~15時に天満橋のドーンセンター7階ホールにおいて、大阪市手をつなぐ育成会ニューイヤーコンサートが開催されました。
第1部はゴスペルアーティスト ミセス・グレース田中惠子さんとパフォーマーの酒匂さんのコラボレーションによる歌とピアノと楽しいおしゃべり&パフォーマンスで盛り上がりました。
第2部はNTT西日本大阪吹奏楽団によるダイナミックな演奏で、クラシックやアニメソング、流行のポップスまで参加された皆さんと一緒に歌ったり、踊ったりと楽しい時間を過ごしました。
なかでも大人気の「指揮者コーナー」には今年も大勢の希望者が手を挙げ、選ばれた方はそれぞれ個性あふれるタクトさばきで、少し自慢げに指揮者気分を味わっていました。
今年は11の障がい者団体様と、個人様、ご家族様あわせて400名を超える参加がありました。
毎年恒例となったコンサートを楽しみに参加していただいている方、また初めて参加していただいた方もいらっしゃいました。障がいの有無に関わらず、音楽を楽しむ機会として多くの方にご参加いただければ嬉しく思いますし、このコンサートが当会を知っていただくきっかけになればと思います。
2019年01月18日
1月17日(木)に「大阪市地域福祉基本計画」をテーマに大阪市福祉局生活福祉部地域福祉課担当係長松前賢太郎氏をお招きして勉強会を開催しました。
大阪市地域福祉基本計画について概要版の冊子を用いて説明していただきました。
大阪市では区ごとに、地域福祉計画を策定し、地域福祉を推進しています。この計画は各区の取り組みを支援するとともに、共通する福祉課題への対応など基礎的な部分について市全域で推進するため策定されました。「だれもが自分らしく安心して暮らし続けられる地域づくり」という基本理念のもと2つの基本目標があります。
基本目標1 みんなで支えあう地域づくり
基本目標2 新しい地域包括支援体制の確立
この2つの基本目標では、各区に共通した福祉課題への対応、市全域で進める取り組みがあり、その具体的なしくみや機能等を説明していただきました。
1. 相談支援機関・地域・行政が一体となった総合相談支援体制の整備
各区に「見守り相談室」を設置して、地域における要援護者の見守りネットワーク強化事業に取り組んでいます。専門的な相談支援機関がそれぞれの分野を超えて連携し、地域の見守り活動と連携した支援体制の構築に取り組みます。
2. 福祉人材の育成・確保
地域福祉活動の担い手として市民、福祉専門職、行政職員が人材の育成・確保の取り組みを進めていきます。
3. 権利擁護の取り組みの充実
地域において虐待についての知識・理解を深めるとともに、地域住民、警察等の関係機関、行政機関が連帯して支援できるようネットワークの構築を進めます。
成年後見制度の利用促進のため、「権利擁護支援の地域連携ネットワーク」を構築します。
大阪市成年後見支援センターを中核機関として、専門職団体・関係機関が連携協力する「協議会」を設置・運営し、本人を中心とする「チーム」を支援する仕組みを作ります。
多種多様な人々が暮らす地域の中で「支え手」「受け手」という関係を超え、地域住民や地域の多様な主体が『我が事』として参画し、世代や分野を超えて『丸ごと』つながることで住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会の実現をめざします。
最後に、地域に関わる全ての人が共に地域福祉の推進に取り組むためには、一人ひとりが地域の中で自分にできることをすることで地域福祉に参画していくことが大切だとおっしゃっていました。
2018年12月12日
12月10日(月)に堺市南区のビッグ・アイで開催された「第43回クリスマスチャリティー公演」に参加しました。
この催しは、日産労連が社会貢献活動を推進するために設立した日産労連NPOセンター「ゆうらいふ21」によって毎年12月に開催されており、抽選で1000名が招待されます。
当会は今年も75名の会員をご招待いただきました。
当日、大きなクリスマスツリーが飾られた会場では、サンタクロースやトナカイに扮したボランティアに出迎えられ、ひとあし早いクリスマスの雰囲気に・・・一緒に写真を撮ったりしながら、開演時間までも楽しませていただきました。
演目は、劇団四季による『王様の耳はロバの耳』で、ミュージカル仕立ての舞台は色とりどりに鮮やかで、華やかな歌とダンスの楽しさと、わかりやすい物語に会場の1000名の観客も息をのんで見入ったり、大歓声をあげたりと魅了されていました。
2時間の公演は大盛況で、楽しい時間を過ごすことができました。
2018年12月11日
12月7日(金)にKKRホテル大阪において、「平成30年度大阪市手をつなぐ育成会懇親会」が開催されました。
大阪市身体障害者団体協議会 会長 手嶋勇一様をはじめ5名の来賓をお招きし、53名の会員と職員が出席し、和やかに親睦を深めることができました。
開会後、ソプラノの中井美内子氏とハープ奏者の摩寿意英子氏によるミニコンサートが始まると会場は一気にクリスマスの雰囲気に・・・アヴェ・マリアやトゥーランドットなど美しい歌声とハープの音色に酔いしれたひと時を過ごしました。
また、演奏後には貴重なハープを参加者がかわるがわる触らせていただいたり、弾き方を教えていただいたり、写真を撮らせていただいたりと興味津々で盛り上がりました。
今年も和洋折衷のフルコースを美味しくいただきながら、各テーブルで話に花が咲き、あっという間に楽しい時間は過ぎ、盛会のうちに終宴となりました。
今年もあとわずかとなりました。今年は地震や台風の災害が多い年でしたが、来年は平穏でよい年となりますようにと祈りたいものです。
2018年11月19日
11月18日(日)に大阪YMCA国際文化センターにおいて、「第18回大阪市手をつなぐ育成会大会」が大阪市福祉局から諌山局長、大阪市教育委員会から島田室長をはじめ多数のご来賓をお迎えして盛大に開催されました。
今大会のテーマは「いつまでもチャレンジ~ともに輝く未来のために~」とし、午前中は全国手をつなぐ育成会連合会 統括 田中正博氏に「中央情勢について」ご講演いただき、午後からは元WBCミニマム級、ライトフライ級の2階級チャンピオンで、現在は西日本ボクシング協会 会長、井岡弘樹ボクシングジム 会長 井岡弘樹氏にご講演いただきました。
本人活動発表では太鼓サークル「なかよし応援太鼓」が20名の力強い演奏で会場を圧巻し、ダンスパフォーマンスチーム「Sunrise」は、9名のダンス好きのメンバーが支援スタッフと一緒に楽しいストリートダンスを披露して会場を盛り上げました。
また、お昼休憩時間には、ロビーで7団体が出展した手作りの焼き菓子や小物等の自主製品の展示販売も行われ、行列ができるほどの賑わいでした。
参加者は300名を超え、盛会裏のうちに今年の大会も無事閉会しました。
2018年10月31日
10月18日(木)に『知っておきたい相続・遺言』をテーマに大阪市司法書士会から6名の司法書士の方をお招きして勉強会を開催しました。
普段は不動産や会社の登記手続き及び裁判手続き等、さまざまな法律の手続きを通じて、市民の権利や暮らしを守ることを使命とされている司法書士の皆さんですが、今回は私たち親自身のことや子どもたちの未来のために、円滑な財産の継承について「相続手続きと対策」のお話をしていただきました。
① 死亡後の手続きについて(死亡届、葬儀、遺品整理、未払い金支払等残債処理、遺産分割協議、相続登記等各種変更、預貯金等解約、相続税申告)とそれについての手続き代行について
② 死亡後の裁判所手続きについて(遺言検認、遺言執行者選任、遺産分割調停、相続放棄、相続財産管理人選任)とその対策について
③ 相続関連手続きについて(自己完結・公証人手続・裁判所手続)の違い
④ 公正証書遺言と自筆遺言との違いについて
⑤ 法定後見と任意後見の違いについて
⑥ 法定後見3類型について
⑦ 家族信託について
その後、6つのブースに分かれての個別相談会が開かれ、皆さん熱心に相談されている様子がうかがえました。
不定期ですが、大阪市内各所で無料相談会も開催されますので、大阪司法書士会へお気軽にお問い合わせくださいとのことでした。
【お問い合わせ先】
大阪司法書士会
住所:大阪市中央区和泉町1-1-6
電話:06-6943-6099
2018年10月01日
9月20日(木)に『親がもしも・・・の時に』をテーマに中央区支部 支部長 荻野浩代氏をお招きして勉強会を開催しました。
荻野氏は現在、NPO法人「あったかい手」でケアマネージャー、相談支援専門員として高齢者と障がい者両方の支援に携わり、お独りで40人の方を担当されています。そのうち半数が一人暮らし、知的障がいの方も重度の方から軽度の方まで7名の支援をされているそうです。豊富な経験から、親が亡くなってしまったり、病気になったり、介護が必要になったり・・・そんな「もしもの時」に必要なことや大切なことについて事例を挙げてお話しいただきました。
まず、準備しておくべきことで「絶対に必要なもの」として①障害福祉サービス受給者証②障がい者手帳(療育手帳)③お金(障害年金等、もしもの時には当面生活するお金が必要)をあげられました。次に、「絶対に必要な人」として①頼りになる相談支援専門員(サービス等利用計画を作成するだけでなく、親身になってよく動いてくれる相談員)②訪問のヘルパーさん(もしもの時、一人になってもグループホームに入るまでは自宅で生活しなければならない)③お金の管理をしてくれる人(あんしんさぽーとや後見人が決まるまで、誰が管理するのかを親が生きているうちに決めておいた方が良い)をあげられました。
親が元気な時から、なるべくたくさんのサービスを使い、たくさんの人に本人のことを知ってもらうことが大切です。特に、訪問のヘルパーさんの利用や短期入所・グループホームの体験も大いに利用して本人が慣れておくことが大事だと話されました。支援者であり親の立場でもある荻野氏が、いつか来る「もしもの時」に備え、子どもたちが穏やかに暮らせるように、今からできることを考え、実行することです!と話された言葉にはとても説得力がありました。
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